全休、それは神の啓示
サボラー帝王という名誉ある称号を賜っている僕のいつもの全休パターンは
朝起きて(今日は気分じゃないからサボろうかなー)という思考が脳裏を過り、そのまま本能に従って二度寝する......
といった具合だ
そのサボリは簡素にして単純明快、下手な言い訳よりよっぽど清々しく、そのストレートさこそがこの鶴巻を帝王足らしめる理由なのだろう(適当)
いつの世界も帝王は毅然たる様で堂々と構えているものであろう
(僕に画像編集の技術があれば↑の画像のディアボロをとぅるまきに変えてたのに)
さて、ここまでは全て前置き、起承転結における『 起』の部分だ
今回の本題は全休した昨日と今日の二日間、この鶴巻帝王はいったい何をしていたのか、ということに焦点を当てたいと思う
11月1日(火)
この日起きた物語を書き連ねるためには、まずはその前日に遡らなければいけない
まさに文字通り前日譚と言ったところか......
10月31日
そう、新月のハロウィンにして、あの忌々しい出来事であるディベートがという名の血塗られた戦があった日である
鶴巻帝王、バイトが終わり吉見駅に着くや否や、愛機のダーククリムゾンと共に風を従え、闇を切り裂き辿り着いた先はセブンイレブン
左手に握られた買い物かごに乱暴な動作でポテチとビビンバとstrongと書かれた変な味がするジュース(ALCと書かれてあった気がしたが僕には書かれている意味が理解出来なかった)を放り込み購入
再びダーククリムゾンに跨り夜の闇を駆けて向かった次の目的地はそう......
吉見の最果てにして魔窟、魔王城サーブルの再奥に位置するラスボス・タイサンの部屋である
※サーブルイメージ図
そこで繰り広げられた死闘は口に出すのもおぞましい
だが言の葉で表現出来る範疇で辛うじて伝えるならば、鶴巻帝王とその眷属SHINTYANは激闘の末、奇跡を超えた超常魔法・亞仁瑪でラスボス・タイサンを倒し、我らの世界に引きずり込めたことくらいだろうか......
しかしこの世界の理を超えた超常魔法の使用によって、鶴巻帝王の身体はジワジワと神蝕されていたのだ
力を使い果たした鶴巻帝王は世界の行く末を見届けることも出来ず、いつ目覚めるかも分からない悠久の眠りについてしまうのだ......
話は11月1日に戻る
遥かなる眠りから目覚めた鶴巻帝王が見たものは、いつもの見慣れた風景であった
蘭生い茂るエデンへ渡る105番目の架け橋......
そう、鶴巻帝王の唯一の聖域である
時計の針を見ると正午を少し過ぎた頃合であった
彼は全休の道を選び、バイトまでの時間を微睡みの中で過ごすことにした
変わらない日々、しかし何かが足りない退屈な昼下がり
鶴巻帝王の心の中には微かな安寧と強大な退廃で満たされていた
訪れは突然であった
その閃きは雷のように唐突に、彼の全身を駆け巡った
「退屈な日常と見飽きた風景ならば、全てを変えてしまえばいい」
次の瞬間、彼は考えるよりも先に体が動き出した
テレビデッキをずらし、ロフトベッドを動かし、本棚を持ち上げ、そして変貌していく聖域......
全てが終わった時、そこには新世界が出来上がっていた
「家具の置き場所一つで世界はこんなにも変わるのか......!!!」
帝王の口からは素直な感嘆が零れていた
退屈な日常、いつも同じことの繰り返しな日々、そしてそれに対しての一種の諦観から来る憂鬱
それらの全てはたった一つ、ロフトベッドの配置を変えただけで全ての邪悪な感情を吹き飛ばしてしまう程に衝撃的だったのだ
帝王の目には一筋の光が宿っていた
次回、《11月2日編 神が宿る霊峰・竜王山》
(調子乗って厨二病要素盛り込みまくったら収集つかなくなった、めっちゃ疲れた、次回はまともなブログ書きたい)